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そういえば、昨日はヒロ君が泊まったんだった。けれどどうやら家にはいないみたいで、なんとか着いたキッチンで薬を飲み、そのまま座り込む。
「うぅ〜……」
薬が効くまで少し時間がかかる。
ベッドに戻るのが辛くて、冷たい床に寝転んだ。
ヒロ君、仕事に行ったのかな……。そういえば今何時だっけ。スマホ、寝室に置きっぱなしだ……。
熱は上がる一方で、勝手に勃起してる上に後孔はしとどに濡れている。
我慢できずにペニスに手をやって扱き、射精するけれど、熱は治まらない。
「ぁ、ぁ……」
だんだんとペニスが痛くなりだして手を離す。
生理的な涙が溢れて、荒く呼吸をしていると玄関からドタドタと慌ただしい足音が聞こえ、すぐ近くで止まった。
「蒼太!」
「ん、ぅ……ヒロく……っ」
あられもない姿を晒しているのに、体が興奮しきっているのか羞恥心は感じない。
ヒロ君はすぐ側に倒れるように座った。
「く、薬、飲んだから、もうちょっとで落ち着くと、思うん、だけど……」
「うん。ごめんね、一緒にいれなくて。発情期が近いの知ってたから今のうちに色々買っとこうと思って出てたんだ」
「え……知ってたの……?」
「昨日微かにだけどフェロモン香ってたから」
そっと背中を撫でる彼の手が熱い。
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