番外編22

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汗で額に貼り付いた髪を退けてくれたヒロ君見ていると、薬が効きだしたのか熱が治まってきた。 「ヒロ君、あの……ごめんなさい。俺、お風呂入ってくるね……」 今更醜態を晒していることを恥ずかしく感じて、慌てて起き上がろうとしてあまり力が入らずにべシャっと床に倒れ込みそうになったところを支えられる。 「大丈夫?」 「……ビックリした」 「運ぶよ。あ、でもお湯沸かしてないでしょ。ちょっと我慢出来るなら準備してくるよ」 「ううん。シャワーで充分」 「そう?……まあ、早くすっきりしたいだろうしいいか……。」 そう言った彼にお風呂場に運ばれ、椅子に座る。 そこまで確認したヒロ君は「上がる時に呼んで。会社には俺から連絡しとくね」と言うので頷いてドアを閉めた。 ■ お風呂場から出てタオルで体を拭いた。 着替えを持ってきてくれていた彼に感謝をしてそれを履く。 彼を呼ばなくても一人で出られそうだ。 脱衣場から出てリビングに行くと、すぐに目が合った彼はムッとした表情をする。
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