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「呼んでって言ったのに」
「一人でいけそうだったから」
「もぉ……」
ソファーに座ると、何飲みたい?とヒロ君が買ってきたらしい色んな種類のフルーツのジュースをテーブル並べた。
「りんご!」
「はい。あとは冷蔵庫に入れとくね」
「うん。ありがとう」
キッチンの方にヒロ君が歩いていく。
──あれ、そういえば僕、あそこで自慰しなかったっけ……?
「わああ!ヒロ君!!」
「っ!?何!?」
慌てて立ち上がりヒロ君に後ろから飛びつく。
アウアウ言いながら、彼の手を掴んでソファーに連れ戻した。
「か、片付けて、くるから、ここにいて……」
「片付け?」
「あの……僕、キッチンで……」
「……ああ!俺が片付けたよ?」
「っ!」
顔に熱が集まる。
口と目を開けて固まった僕を見て、ヒロ君は困っている。申し訳なさが募って慌てて声を出す。
「……ご、めんね、あんなの片付けさせて……」
「大丈夫だよ」
「でもあの……恥ずかしいから、今度からは自分でやるね……」
「うーん。……まあ、わかったよ。」
ヒロ君は俺の手を取ると、グイッと引っ張ってきた。その力に抵抗することなく、彼と体をくっつける。
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