番外編22

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「呼んでって言ったのに」 「一人でいけそうだったから」 「もぉ……」 ソファーに座ると、何飲みたい?とヒロ君が買ってきたらしい色んな種類のフルーツのジュースをテーブル並べた。 「りんご!」 「はい。あとは冷蔵庫に入れとくね」 「うん。ありがとう」 キッチンの方にヒロ君が歩いていく。 ──あれ、そういえば僕、あそこで自慰しなかったっけ……? 「わああ!ヒロ君!!」 「っ!?何!?」 慌てて立ち上がりヒロ君に後ろから飛びつく。 アウアウ言いながら、彼の手を掴んでソファーに連れ戻した。 「か、片付けて、くるから、ここにいて……」 「片付け?」 「あの……僕、キッチンで……」 「……ああ!俺が片付けたよ?」 「っ!」 顔に熱が集まる。 口と目を開けて固まった僕を見て、ヒロ君は困っている。申し訳なさが募って慌てて声を出す。 「……ご、めんね、あんなの片付けさせて……」 「大丈夫だよ」 「でもあの……恥ずかしいから、今度からは自分でやるね……」 「うーん。……まあ、わかったよ。」 ヒロ君は俺の手を取ると、グイッと引っ張ってきた。その力に抵抗することなく、彼と体をくっつける。
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