異世界転生ガチャでハズレを引いたかもしれない

1/41
23人が本棚に入れています
本棚に追加
/41ページ
俺の親友がある日から様子がおかしくなった。それまでは一緒にゲーセン行ったりしていたのに、授業中もボーッとしていたりして学校終わりに真っ直ぐ家へ帰るようになった。 一緒に他校の奴と喧嘩したりしたけどそれももう無くなって、どうやら魂が抜けたみたいになってしまっていた。 「おい涼佑最近おかしいぞお前」 俺が帰宅しようとする涼佑の肩を掴む。黒髪黒目の男で、喧嘩が強かったのに最近は非力になっているような気もした。 「あと少し…あと少しでエンドロールが見れるんだ」 そう言って俺の手を肩から払いのけて帰ってしまい、俺は胸騒ぎを覚えたまま見送った。だがそれが良くなかった…それから涼佑は失踪してしまい、荷物や他のものも全てそのまま本当に当然消えてしまったらしい。 俺は涼佑の部屋へ上がらせてもらい、涼佑の母親に涼佑がプレイしてたであろうゲームを教えられた。エロゲを高校生がプレイすんなよと思いつつ、情報があるかもしれないので俺はそのまま涼佑の部屋でプレイさせてもらう事にした。 可愛らしい少女がパッケージに居て背景はどこかの庭のような場所だったのに画面には薄暗い牢屋が映っていて、この世界に来ますか?という問いとはいかいいえの選択肢が現れ、俺がはいを選ぶと不気味な笑い声が聞こえてきた。 『グヒヒ…さぁおいで』 その不気味な声が聞こえた瞬間意識が遠のいて床にドサッと倒れてしまった。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!