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本日は入学式のみ。 寮の紹介をしましょうかという和の声に、頷いた恵は俺を俵抱きにした状態のまま寮までつれてきた。 「これが?」 「そうです。馬鹿みたいでしょう?」 思わずぽかんと口を半開きにしてしまうのも無理はないだろう。 間抜けな顔をさらしている俺を見て、「隆飛かわいい」と呟きながらガン見してくる恵は完全に無視だ。鳥の囀ずりと同じレベルの頻度だから、気にする方が無駄。 いや…これは 「寮というよりホテルでは?」 一流ホテルか?と言いたくなるほどの大きさ。外見がもうホテルそのものだ。 「金持ちしかいないので、下手なとこに住まわせられないそうです」 「こんなでけぇの作ってどうすんだ、って感じだけどな」 そういう二人も中々、金持ちの家だけど。 「隆飛は一人部屋ですね」 「は?」 「あぁ…私は恵と同室ですけど、寂しいなら同じ部屋になります?」 いや、そうじゃない。 「二人部屋って話だったろ?」 「基本は二人部屋ですよ」 「隆飛は馬鹿?隆飛と同じ部屋でどっかのゴミが生活するなんて、俺らが許すと思ったのか?」 「思ってないな。全く、その通りだ」 俺がおかしいみたいな言われ方をされるのは気にくわないが、この二人が俺と自分達以外の誰かが二人きりになる環境を許すはずがない。100%ありえない。 「隆飛と同室でもいいですね…」 「三人部屋にしてもらうか?」 「それは勘弁」 お前ら、どうせ学校でもくっついてくるんだろ。寮の部屋でまで一緒とかもはや夫婦だろ。 ありのままそう言えば、和は「隆飛は私たちと結婚したかったんですか?いやぁ、嬉しいですね」なんてぬかしやがるし、恵に至っては「婚約指輪買いに行くか?!!」と和の言葉を本気にしてアホなことを言い出した。 誰か、この双子をどうにかしてくれ
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