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本棚に追加「新入生代表 藍川隆飛」
ぴたりとその場で止まった銀髪の彼、もとい恵から視線をはずして、何事もなかったかのように自分の名前を読み上げた。
ほら、終わった。
もう少し待ってくれれば、完璧に終わらすことができたのに。この馬鹿双子ときたら…
ぶつぶつと脳内で文句を溢しながら、かさかさと音をたてつつ紙を仕舞う。
「恵も和も戻るよ」
「仰せのままに」
和がにこやかに笑う。
恵はその言葉を「よし!」と捉えたのか瞬間、抱きついてきたが問題ない。
待ってただけ偉いぞ。
誉めてやる
わしゃわしゃとお綺麗な銀色の髪を撫でてやれば、くすくすと小さく笑う声が聞こえた。
ご機嫌なようで何より
さて、どうするか
新入生は唐突な状況にポカン
教師、一部の在校生、生徒会、風紀もろもろは、今まで散々派手に暴れまわっていた狂犬双子が1年に頭を撫でられて喜んでいるのを見てポカン。
カオスだな
「帰ります?」
「だな~」
「いや、俺まだ入学式終わってない」
「じゃ、入学式は終わりで」
はぁ?何勝手に決めて……おい!!
アナウンスするな!!?
「和!!」
勝手なことしたらダメだろと注意しようが目の前の男はいつも通り、薄い笑みを浮かべて、平たい謝罪をのべるだけ。知っているけど
「もう、隆飛は我が儘ですね…」
「はぁ??!なんで、俺が我が儘って……おい!!」
「隆飛うるせぇ。終わったんだから帰るぞ」
恵に俵抱きされた体はぷらんぷらんと情けなく揺れて、その広い背中をいくら叩こうが下ろされることはなかった。

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