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四月九日 ミモザ(銀葉アカシア)
拝啓
お誕生日おめでとう
みんなにからかわれてまで告白して良かった。
萌えいづる春のように君の心に僕への恋心が
ざわめきのように育っていってくれて僕は嬉しい。
敬具
四月九日、
僕はその手紙に封をして机の中へとしまった。
三月は黄色の花が目立つ。
四月に入っても太陽の光を地上で再現したような
ミモザの花がしなだれるように
その花の下に二人で隠れて
キラキラ光る銀色の葉を楽しみながら
君が僕にもたれかかってくれたら・・・。
そんな恋を君はくれるかい?
ミモザの樹その花の下二人きり秘かな愛を祝福をされ
了
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