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髪を乾かし、ベッドに潜り込むと、翌朝の玲が起きる時間に合わせて目覚まし時計をセットした。するとさっきまでスマホを見ていた玲も電気を消してわたしの隣に滑り込んできた。
「明日香、やろう」
色香をただよわせた彼は、わたしの返事を待たずに覆い被さってきた。
「そんなもん、着てくる必要なんてないだろう」
言いながら、さっき着たばかりのパジャマを脱がしていく。
「素っ裸のほうがおかしいでしょう」
「でもどうせすぐに脱ぐんだから、着たって意味ないよ」
玲は必ず最初に服を全部脱がせてからわたしを抱く。前に理由を聞いたら、少しでも長く肌と肌を触れ合わせたいからだと言った。
かわいい下着を着けてもほとんど見向きもしない。最初はそういうのが不満で、玲の考えにあまり共感できなかったけれど、いまでは理解できるようになった。肌寒い夜なのに布一枚すらじゃまで仕方がないのだ。
パジャマがベッドの下に落とされたあとは、キスをされ、全身をくまなく愛される。肌をきつく吸われ、手のひらで触れられ、快感に溺れていった。
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