396人が本棚に入れています
本棚に追加
「あぁ、玲……」
ひとつになったあとは抱き合いながら名前を呼び合う。恥じらいを捨てて全部さらけ出して。鍛えられた腕に守られるように抱きしめられた。
「ん……もっと……」
「もっと、なに?」
「奥にきて……」
玲の力強い動きのせいで、安いシングルベッドが「ギシッ」と大きな音を立てた。一瞬、玲が動きを止めるが、すぐに再開。彼の手が胸をやわらかく包み込むと、腰の動きに合わせて胸も大きく上下した。
「ん、あっ……」
途端、昇りつめそうになって、息を止めて耐えた。
壁も薄いので声も極力抑えなくてはならない。そのため玲の背中をきつく抱いて紛らわした。
「あ、だめ……玲……」
「だめって言われても、そうしろって言ったのは明日香だぞ」
涙が滲んでくるほど苦しい。奥の、さらにそのまた奥ばかり狙われて息もゆっくりできない。何度も絶頂の予感が押し寄せてきて、つま先まで思いっきり力が入る。
自分で「奥に」なんて言ったばっかりに、こんなことになるなんて。
最初のコメントを投稿しよう!