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それまでの彼女さん
二階堂さんと付き合っている当時は
自分の気持ちや伝えたいことをPCのメモ帳にササッと打ち込んで書きためておくのがわたしの日課でもあった。
今思えば、もしかしたらこうやって読んでくださる方も含め、記憶に残るよう媒体に書き残すために書かせてくれたのかもしれない。
二階堂さんはわたしと付き合う直前まで
ふたりの彼女さんがいたそうなんだけれど
わたしは名前も聞いたことがないし
写真もみたことはない。
・ラインを見ちゃお
・覗いちゃいたい
という気持ちも沸かなかったので
未だに彼女さんの正体は何一つわからないまま。
二階堂さんの話では
そのうち独身の彼女さんは職場が同じだったこともあり、ふたりの関係が会社にバレたこともあったんだそう。
それである程度の役職についていた二階堂さんだったから、それもあって左遷だか降格だかそういった処分まで経験したことがあると話していた。
結局別れると見せかけて笑
少ししてから元サヤに戻って隠れて付き合っていたんだ、とニコニコしながら語っていた。
二階堂さんってね。どこから見ても
そういうことをやってなさそうな顔だし、
それ相当の役職なんだよね。
わたしが二階堂さんのオフィスに仕事で行ったとき、たまたま?エレベーターでふたりきりになったことがあって
当然のことながら?
二階堂さんからキスを求めてきてくれた上に頭をワシャワシャしてくれた。
《 ちょちょちょ。こらこら。ここはあなたの会社だし、そういう過去だってお持ちなわけでしょう… 》
そんなわたしの内心にはお構い無く
結構やんちゃな二階堂さんだ。
彼女さんとも、残業してそのまま職場で
いちゃいちゃするなんてことは結構あったみたい。
エロビデオの見すぎじゃない?!とは言わないまでも、いかにも女癖悪そう!というわけではなく
えー!この人が?!という意外性を持っていたからそのギャップに二階堂さんに対して女性側は萌えたり、翻弄されたりしてしまうのか…。
今思えばその頃、この手の話を聞けば聞くほど、益々二階堂さんのことを好きになっていったわたしがいた。
〉〉〉【二階堂さんの家族】
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