｢人生やり直したい｣と願った俺が何故か幕末にタイムスリップしたんだが

俺、拾われました

ーー何分経っただろうか、全然眠れない。そして鼻歌が五月蝿い。廊下から足音がする。しばらくして襖が開いた。

｢あっ！土方さーん！｣

おーおーすごいすごい。土方歳三まで来よった。
俺は布団から顔を出す。

｢此奴か？総司が拾ってきた変な服装の奴ってぇのは｣

土方さんが頭元にしゃがみ俺の顔を覗き込む。顔が良い。
てか変な服装や言われたな。
俺は布団を捲り自分の服装を見た。ジャージだ。犬の散歩の為にジャージに着替え、帰ってきてそのまま寝てしまった。
そして俺はふと思った。

ーーこんなに目覚めない夢なんてある？

と。