俺、拾われました

4/5
前へ
/41ページ
次へ
「え…あ……」 どうしたらええんや。 この場合「未来」か「大阪」の二択だ。 「みっ…」 「…み?」 「未来ですっ!!!」 ーー言ってもうた。 今の俺は周りからすれば変な服装の「未来から来た」などと言っているただの怪しいやつだろう。 「はは…そうか、面白ぇ。てめぇ、入隊する気はあるか?」 「…はい?!まっ…待ってや。俺、剣とかそんな……」 俺は身体を起こす。 「じゃあどうする。どうせ金も宿もねぇんだろ?」 俺はズボンのポケットに手を突っ込んでみる。金はあった、865円。ただこの時代だと使えるわけがない。 「……まぁ、そうやけど……その、剣とかは全然あかんけど…材料さえあれば料理くらいなら…できる…から」 「ほう…」 「厨房じゃ…あかん?あと、雑用……とか」
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加