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「え…あ……」
どうしたらええんや。
この場合「未来」か「大阪」の二択だ。
「みっ…」
「…み?」
「未来ですっ!!!」
ーー言ってもうた。
今の俺は周りからすれば変な服装の「未来から来た」などと言っているただの怪しいやつだろう。
「はは…そうか、面白ぇ。てめぇ、入隊する気はあるか?」
「…はい?!まっ…待ってや。俺、剣とかそんな……」
俺は身体を起こす。
「じゃあどうする。どうせ金も宿もねぇんだろ?」
俺はズボンのポケットに手を突っ込んでみる。金はあった、865円。ただこの時代だと使えるわけがない。
「……まぁ、そうやけど……その、剣とかは全然あかんけど…材料さえあれば料理くらいなら…できる…から」
「ほう…」
「厨房じゃ…あかん?あと、雑用……とか」
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