第十章 ダイイングメッセージ

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第十章 ダイイングメッセージ

JIM    DAI、いや、御神、今から一体何を話すんだ?ゲームの感想か?それともこの際闘った者同士の証としてお互いの正体を洗いざらい証すつもりか? DAI    いえ、どちらも違います。実はこれから皆さんに私の今回のMD事件の全貌とその真相を聞いて頂こうと思い残って貰いました。 JIM    何?あれは本当だったのか?お前はフクマデンの正体も含め、全てもう解ったというのか? DAI    ええ、もう全部解っています。ただ、正確に言うと、主催者Xの正体は解りませんし、ゲーム終了後に発表される追加ルールについては解りません。 ANEX   確認だけど、フクマデンは本当にこの六人のプレイヤーの中にいるんだろな? DAI    はい、います。それを今から皆さんの前で発表したいと思います。 ANEX   しかし、どうしてフクマデンの正体が解ったんだ? DAI    その解明には先日、自宅で死体となって発見された南野さんという方について説明しなければなりません。 SAO    南野?誰だ、そいつは? DAI    二回目のMDのKYUMのプレイヤーで、そのMDで敗北しフクマデンに殺害された方です。 SAO    何?二回目にKYUMをやっていたのは島内大輝ではないのか? LEO    そうよね。死体にカラスのマークが貼ってあったんだから。 DAI    いいえ、実は違うんです。彼はMDには参加していなかった。 そして、参加どころかこのMDには全く関係のない人物でした。それは後から説明しますので、今は取り敢えず、南野さんが二回目にKYUMをやっていた人物で、彼がフクマデンに殺害された人物という前提で訊いて下さい。 JIM    ・・・・・で一体その犯人、フクマデンは誰なんだ・・・・・? DAI    彼はフクマデンによって自宅で殺害されました。そして、実は私はその現場に行って様々な事を調べてきました。そして、その南野さんの死体の近くにフクマデンの正体を示すダイイングメッセージが残されていたのです。 JIM    ダイイングメッセージ?一体、誰の名前が書き残されていたんだ? DAI    書き残されていたのは名前ではなく、その人物が解る為の手掛かりでした。しかし、そのままではそれは読み取る事は出来ず、ある言語を知らないといけません。 MUE    ある言語?何ですか、それは? DAI    C言語です。 JIM    C言語? ANEX   プログラム言語か。 DAI    ええ、そうです。そして、そのプログラムの出力結果にフクマデンの正体が書き残されていました。 JIM    ・・・・・一体誰がフクマデン何だ? DAI    プログラムの内容はこうでした。 { int high; char *murder=malloc(1024); printf("input high="); scanf("%d",&high); if (high >=180) murder="NO"; else if(high >=175); murder="NO"; else if(high >=170); murder="YES"; else if(high >=165); murder="NO"; else if(high >=160); murder="NO"; else if(high >=155); murder="NO"; printf("FYKUMADEN= %2sÄn",murder); free(murder); return 0; } hⅰgh>=170がYes、でそれ以外はNO。そしてその 出力結果はFUKUMADENだった。 つまり、hⅰgh>=170に該当する人物がフクマデンという事になります。
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