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でも、もし断られたら?
決定的に拒絶されたら?
せっかく自然に同じ空間に居られるようになったのに、また悠真の姿が見られなくなったら?
そう考えると怖い。今度こそ自分が壊れてしまいそうで。
指が震えて、返事を入力できないまま、数分が経った。
諦めかけてスマホをホーム画面に戻し、何気なく通知欄を下げてみたら、さっきの颯のLINEが目に入った。
どうやら続きがあったらしい。私は何の感情もなくその通知をタップした。
LINEの画面が再び開き、メッセージが表示される。
“わかった。また後で連絡するけど、あいつの態度に晴が傷つく必要ないからな”
“俺はずっと晴の味方だから。何があっても絶対に晴を一人にしないから”
「颯……」
悠真と正反対の優しい言葉に、みるみる涙がこみ上げてきて、ぼろぼろと零れていった。
体に熱が戻る。感情が暖かな色を取り戻す。
なんでだろう。悠真を好きなのに、颯を手放したくない。
「もう、わかんないよ……」
私はベッドに縮こまって、声を出して泣いた。
今さらどちらかを選ぶことなんてできない。
悠真も颯も、失いたくない大事な人。
でも都合よく二人を手に入れられないのが恋愛だというのなら、いったいここからどうやって進めばいいんだろう。
誰か答えを教えてほしい。
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