もう一人の私のお叱り

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もう一人の私のお叱り

今日から私は新たな道を行くのだと、実家から出て自分が決めた道。 きっと、きっと後悔なんてしないって 大丈夫と自分に言い聞かせてやってきて はや、10年。いや、専門学校からだと12年になった。 今では『いつまで私はここに?』と思うようになった。 親の反対を押し切ってまで来たというのに、今では周りの友人達は結婚して子供までいる。 私は、、、自分の人生を間違えてしまったのか?と自分に言い聞かせるようになった。誰も悪くない。私が、、、仕事も恋愛も、、、、私の責任 『私のせいっていいたい訳?』と鏡に映った私が問いかけてきた。 「いや、私は」 言えない、言えるわけない。 鏡に映る私は目を真っ赤にして仕事が辛くても毎日、毎日、歯を食いしばって 知らない土地の人間から、地元に帰った方がいいんじゃない?と不要扱いされた私だったから。 手も荒れてボロボロで 夢見ていた大人になれていたか分からなかったよね 『あの時の私は、、、どうすれば良かったの?』 ぽろぽろと涙を流す10年前の私 人に相談するのが苦手だから両親にも言えなかったよね 「ごめんなさい、、、頑張ってくれてありがとう」 私が必要だと言ってくれる上司に巡りあえました。 何でも話あえる親友ができました。 同じ志しを持つ仲間ができました。 ここに来て続けてこれて良かった。 全部、全部私の、おかげです。 気づけなくてごめん ずっと『気づいて!』って私に声をかけてくれてたのにね 「ありがとう、、、、。」 ぽろぽろと涙が流れた。言葉にするのが苦手でごめん。でも伝わってるよね? 私自身だもの。 『こちらこそ、、、頑張って生きてくれてありがとう』 鏡越しに手を合わせる。 もう大丈夫だよ。でも、、、時々、時々ね 寂しくて、辛くて、逃げたくなっちゃうんだ。その時は、、、背中を押してね。 過去は変えられない。だから前を向き続けなくちゃ、でもちゃんと支えてくれるから 忘れないでいるからね ありがとう。私。
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