第1章 自己肯定感(始)

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「ランチかぁ……」 元々、友達付き合いが さほど得意ではなく、 最近は、忙しさにかまけて、 数えるほどしかいない友人にすら 連絡を取っていなかったのだ。 「ランチに行くつもりで、これからのことを占ってもらえるならいいか…」 すぐ下に表示されている 申込ボタンをタッチした。 すると、一枚の写真が 先に表示された。 スッキリと結い上げられた髪が 印象的で、目鼻立ちのはっきりとした 30代ぐらいの女性。 「きれいな人…」 呟いてスクロールすると その下には、こうメッセージが 続いている。 『お申込み ありがとうございます。【ヴェルテ】のスピリチュアルカウンセラーの志音と申します。先にご年齢、お誕生日、ご家族構成、大まかな相談内容などをお伺いさせていただきます。それにより、お食事やカウンセリングの大まかな見通しを把握をさせていただきます。宜しくご記入くださいませ』 優莉は 目を擦り起き上がると 最初の項目から、入力を始めた。
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