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「うん。いい温度!雪子。ほら」
さっきは怒った口調だったのに、今度は穏やかな低い声でそう言って私の肩を抱き寄せると、シャワーのお湯を私の肩にかけてくれた。
「う、うん…」
「お前も少し冷えたろ?元々冷え性なんだから。風邪ひくぞ。風邪ひいたら、俺は看病のため休んでやるからな」
「休まないで。仕事、大事!」
「雪子、大事!」
真顔で理はそう言いながら、私の体全体にシャワーをかけてくれると、私はまたフフッと笑ってしまった。
敵いません…!←めっちゃ嬉しい⤴︎⤴︎⤴︎
「貸して」
私が理の手からシャワーヘッドを持つと、今度は理の体にかけてあげる。
「理は、そこまで冷たくないのね。あんなに外にいたのに」
思ったより、理の肩とか腕が温かい。よかった。風邪引かれちゃったら、流石に私のせいだもんね…。でも、それじゃ……。
「当たり前だろ?あれくらいどうってことない」
「…(お仕置き)足りなかったか…」
「おい…!」
理はギロッと睨みつけるけど、全然怖くなんかありませーん。
「じゃ、お礼に頭洗ってあげるね」
「それ、お詫びに、の間違いじゃね?」
「あ、そっか。そうかもっ」
「まったく。ほら。湯船入るぞ。フフフフフ」
「何故そこでそんな笑いが…」
理はまだおもちゃを握っていて、シャワーにかけて濡らしていくと、ボディソープのポンプを軽く押して手のひらに出して、ゴシゴシとおもちゃを洗っている。
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