第1章 大地、反抗期です!

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私は坂井雪子。 現在40代の主婦であり、二人の子持ち。プラス、世にも奇妙な(笑)変態すぎる旦那様がいる。最近の私は長かった髪をショートボブにして、お風呂上がりのブローも朝の支度もすごく楽になった。 そして、私は今、猛ダッシュで小学校に向かっている。 職場はカフェSnow WAVE。私はそこで母と共同経営をしている。と言っても、お母さんはほぼ店には出ないけれど。 今日、仕事中に学校から連絡があった。 息子の大地が喧嘩して、学校でどうやら大騒ぎになったらしい。なので、担任の先生から呼び出しを受けてしまったのだ。 大地は現在、小学五年生。 最近の大地は、喧嘩っぱやい。今年に入ってから…いや、五年生になってから、大地の喧嘩は3回目。これが所謂、反抗期ってこと?あの大地にも、そんな時期が…!! 季節は、秋。10月も半ば。 小学校の正門の前の銀杏が、うっすらと金色に染まる季節。 この物語は、ここから始まります。 私は学校の正面玄関からスリッパに履き替えて、小走りで職員室に向かっていた。廊下には放課後ということもあって、学生たちも多い。そうして職員室の前に来ると、私は「すーっ、…はーっ」と深呼吸して唇を結び、ドアをガラッと横に開けた。 「失礼します。あの、…坂井大地の母ですけど」 と言って職員室に入ると、 「この馬鹿野郎がッッ!!」 と怒鳴り声が聞こえて、窓際で大地が殴られている姿が見えた。
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