第2章 若いカップルに負けてられない!

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その顔はまるで小さい子供がおもちゃで遊んでいるような、ウキウキ顔。鼻歌でハミングしている。 なに者??←ケダモノ 「わ、私、先に湯船に入ってるわね」 私は理に背中を向けて湯船の縁に手をかけると、理は眉を顰めて、 「待て待てーーーい」 と時代劇風に呼び止めてきた。 「俺が先だ」 「そうなの?」 「お前は俺の上な?」 「…変態…」 「えー?一緒に風呂入る時は、コレ、鉄則だろ?」 だめだ。理と話してると、普通という言葉が、…いや、常識的な考えということすらも、全て無意味になる。 「うっし!綺麗キレイ」 理はニコニコ笑っておもちゃの泡を洗い流すと、シャワーのお湯を止めて早速私を押し退けて湯船に入り、足を伸ばして座った。 「さあ、おいで」 理は私を見上げてそう言って、私に左手を差し伸べてくる。 優しいのか何なのか。 変態なのか、子供なのか。 私はそう思うと、やっぱり笑ってしまう。 差し伸べられた理の手を取って、私は右足からゆっくり湯船に入り、理の足を跨いで向かい合わせに座ると、理の肩に手をかけて顔を近づけた。 「いつまで、私たち、一緒にお風呂入るのよぉ」 「ん?ずーっとだよ」 「…私、ヨボヨボの体は見せたくないわ」 「大丈夫。俺もだ」 「もう。…ド変態」 「ド?」 「ド!!」 私と理は顔を近づけて笑い合って、ゆっくりと唇を重ねた。
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