愛が重い?again

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愛が重い?again

 さて、実に穏やかな? 昼休みも終わり、お互いの持ち場に戻るためロビーに帰ってきた祐一と麗奈。 「そうだ。今日移動になったばかりで帰りの時間がどうなるかがハッキリしないんだよ」  ちょっとだけ考えて言葉を続ける祐一。 「帰る時間が分かったら連絡するよ。一緒に帰れるかどうかわかんないから」  眼鏡の上の眉頭を寄せる。 「そうですね。まだどっちの担当になるかも決まってないですもんね・・・」  ちょっと残念そうな麗奈を見て、 「合鍵、持ってるよね?」  と、サラサラの髪をそっと撫でる祐一。 「いつでも俺んちに来られるから。大丈夫だよ」  更に内部糖度が上がったようで麗奈の顔面と耳が赤くなる、という化学変化が起こったようである。  もちろん麗奈は赤ベコ並みにウンウンと頭を縦に振って頷いている・・・ 「封筒にまだ入れっぱなしで鞄の中です」  赤い顔のまま嬉しそうに麗奈は笑った。  エレベーターのドアが閉まるまで祐一を見送って、受付に戻る彼女を手ぐすね引いて待っていたのは田淵である。 「おっ帰り〜♡ 麗奈ちゃん、課長とのランチデート楽しかった? 社内恋愛初心者さんだもんね〜、初々しくっていいわぁ〜。どうどう? 感想は?」  因みに田淵女子は、社内恋愛ベテランでぁ・・・ゲフン。 「すごく、何もかもが楽しくって幸せです! お弁当も完食してくれて美味しいって言ってもらえましたっ!朝4時から頑張って作った甲斐がありました!!」  目を輝かせうっとりする彼女を見て、若干引き気味になる田淵・・・  コレはコレで愛が重い気がする・・・・
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