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『ほんとに?じゃあ僕もるいに話さないといけないことがある。』ちらりと時計を見たあと彼は真剣な顔になる。
『俺はHappyWonderlandのスノークリスだ。お前、あのゲームのクリス嫌いだろ?主人公に意地悪した上に、勝手に自殺して気持ち悪いって言ったじゃん。』
そうHappyWonderlandは私たちが一時期ハマったゲームだった。そして、私は陽太の言うことがよく分からなかった。
『何、言っているの?』
『だから、そのまんまだよ。俺は現世に転生したスノークリスなんだ。でもお前が好きなんだ。これを聞いても、俺と付き合ってくれる?』と陽太は寂しそうに笑った。
それでも私には、理解ができず真顔でいた。すると目の前で陽太はもう無理と言わんばかりに吹き出した。
『ばぁか。嘘だよ。もう12時過ぎだろ?エープリルフールだわ。』と言ってデコピンしてきた。や、やられた。毎年、毎年コイツは私の信じられないようなやり方で嘘とイタズラを仕掛けてくる。
『じゃあ、るい改めて付き合ってください。』うわぁぁかっこいい。さすが陽太。でも、嘘をつかれたので仕返しをしておかなくては!
『やだ』分かりきった嘘を着いた私は陽太に抱きついた。
『『大好き』』
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