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3月31日春休み唯一の登校日。高校1年から2年になる春休み。あたりは気だるい空気に包まれていた。
私は教室のドアに手をかける。
『陽太!一緒に帰ろっ!!』窓側の席で友達とじゃれあっていた陽太に声を掛ける。周りの男子達が冷やかしてくる。
『おら、陽太。彼女が迎えにきたよ』
『この後デートw?』
そんなこと言っている男子に対して
『幼なじみって知ってんだろ。まあデートだけどww』そして私に向かってこう言った。
『るい、ちょっと待ってな。すぐ行くから下駄箱で待ってて』2人しか知らない手のサインで「ごめん」と言いながら。
そーゆーとこほんとに可愛い。
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