ハッピーエンド(?)

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二年後、私は、とある証券会社に入社。 裕は、大学時代に、コピーライターの専門学校に通って、 次の年に、無事、コピーライターの仕事に就いた。 生活が安定すると、私たちは、子供をつくったわ。 五体満足のかわいい男の子で、 誰にでも、気前よく、愛想を振りまいたの。 「未来」と名づけた。 私、やな予感したわ。 なんせ、源氏の君の血をわけているのだもの。 果たして、未来は、幼稚園に入って、一週間と経たないうちに、 こんなことを言い出したの。 「ママ。僕、女の子って、全然わからない……」 来たわ! やっぱりね……。 ねえ、源氏の君・ジュニア? 苦労は、若いうちに、買ってでもすることね。 でないと、あなたのパパのようになっても、知らないわよ? ≪おしまい≫
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