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優しくてカッコいい保坂先生
先生、あったかいお茶淹れてくれた。
「春野さんさ、今日みたいに呼ばれても、簡単にオトコんち行っちゃダメだよ」
「…先生だからで…そんなことしません」
「ありがと、オレのこと信用してくれてんだね」
また、頭ぽんってされた。さっきの人に触れられるのは嫌悪感しかなかったのに、保坂先生はヤじゃないのってなんでだろ。
「春野さん、気になる人っているの?」
真っ直ぐ見つめられてる。わぁ、先生ってキレイな二重。カッコいいな~。
「先生は?」
「え?質問に質問で答えんの?」
「あ、すみません」
「…気になる子はいるよ」
…あたし今、胸がちくん、てした。なんで?
「で、春野さんは?」
「あたしは…気になることはあります」
「どんなこと?」
「えっと…」
桜貝のことはどうにかして確かめたい。
でも、いつどうやって聞いたらいい?
「連絡先交換しとこっか、なんかあったらいつでも聞くし助けに行く、いつでも呼んで」
「いつも病院で呼ばれるほど忙しいのに?」
「春野さんは別、ね?」
ニコッとして、頭ぽん。
保坂先生、ほんと優しい。モテるだろうな。
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