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「わああああああああ!」  叫びながら咲月は、薬品の瓶を口いっぱいに頬張った安藤の顔を、両手で左右から「がしっ」と掴み。そのまま「ぐいっ!」と、「上に引っ張った」。  安藤の首は、肩の上から「スポッ!」ともげて。咲月はそのもげた首を、頬張った瓶ごと「うわああああああ!!」と、迫りくるヤンキーたちに投げつけた。  ……こうして首がもげても、まだ意識があったりするんだな。でもこれも、そう長くは持たない……  安藤の頭部は、咲月に投げられた後もほんの少しの間、そんなことを考え。自分が「宙を飛んでいる」ことを、何か不思議な感覚で捉えていたが。もちろんそれは、長くは続かなかった。  どごわぁぁぁぁぁぁぁん……!!  咲月の数メートル先で、きらめくような閃光が(ほとばし)り。「即席爆弾」と化した安藤の頭部を投げつけられたヤンキーたちは、木っ端みじんに吹っ飛んでいた。
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