エピローグ

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 良かった、まだ消えてない。  少女はほっとする。  だがその時、奇妙な事に気付く。  それまでスーと夜空を移動していた星の動きが段々と遅くなりピタッと止まってしまったのだ。 (あれ? 止まっちゃった……)  どうしたのだろうと不思議に思い、その様子をじっと見守る。  それからしばらくすると今度は逆の方向に向かって動き始めた。  こんなおかしな事があるのだろうか……。  星の大きさも前見たものより心なしか大きいような気がする。  もしかしたら流れ星にもいろいろな種類があるのかもしれない。  お父さんやお母さんがいれば教えてくれるのにな……。  今は亡き父と母の姿を少女は寂しい気持ちで思い浮かべた。
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