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何か私が、気に障る接し方を、したのかもしれない。
なのに拝田くんは、土日はバイトで忙しくても、よくアプリの返事はしてくれるし……
寝る前の習慣になりつつある、恋占いのできる無料動画をうきうき聞いていたら、いつの間にか、こうやって彼を近くからながめていた。
相手の気持ちはわからなくても、私は今の大切な時間を、ほほ笑んで過ごそうと決めた。
ううん、息づかいを聞く限り、鼻、つまってる気がするぞ……
でもどことなく、うれしそうに笑っている風にも見えるなぁ……
久しぶりの近距離で、それも、貴重な寝ている姿を見せてもらっているわけだから、ちょっとずつたのしくなってくる。
(!)
仕草に夢中になる中、心臓のドアを、急に強く叩いたのは、拝田くんのあるひと言。
(むらのい って今、呼んでくれたの?)
ほんの偶然かもしれないけれど、私自身には、普段通り苗字を呼んでくれたように聞こえた。
カーテンが無造作にあいていて、月明りが充分差していた室内。
ほんわか、幸せ一色だった心にたちまち、胸の高鳴りが混ざり込んでくる。
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