最終章 忘れられないドロップス

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──遥が大好き。心から恋してる。 この気持ちはただ好きと呼べるものでもなければ、いまはまだ愛と呼べるものでもないのだろう。 ただ、私の細胞が貴方を求めるだけ。 ただ、貴方が恋しいだけ。 もう何ひとつだってどんなに小さな仕草ひとつだって、私は遥を『忘れない』   弱い心もすぐに溢れる涙も、遥に恋焦がれる気持ちも全部残らず抱きしめて。  ──もう離さないで。 私は貴方に出会って初めて恋の味を知った。 甘くて切ない淡い薄紅色に似た恋の味。 いつか愛の味を知るのを密かに恋焦がれて待っている。 遥を忘れられないドロップス。 d49fe2b8-e158-448c-925b-15beb3671ade 2022.7.7 遊野煌 ※フリー素材です。
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