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149.メグ
「――ケイ、それでいいの?」
何の話? ケイが可愛らしく目を瞬くと、彼女はなぜか必死でケイに答えを欲しがる様子だ。
「課題の直し。それでいいかな? 見てみて」
「うん? 君がやったなら、いいよ」
ケイは全く内容を見ないで資料を丸めて、鞄に入れた。
あの女、リディア・ハーネストに修正を言い渡されたレポートだ。実習に備えて『魔獣討伐案を作成せよ』とか、なんなんだよ、それ。
そんなことより、気にすることあるだろ? 僕のこともっと見ろよ!
「私、そこまで高レベルな魔獣討伐をしたことがないからわからないのだけど。一応、今度のケイの実習先の地形の特徴と、気温と湿度と、推定される移動距離からの体力消耗を計算していれたつもり。それを入れろっていわれたのでしょう?」
「あぁ、そうかも」
何の話かよくわからなかったけれど、とりあえず頷いておく。笑みはないけどね。
「ただ、ケイの組むチームの人の魔法の属性がわからないから、チームでどう動かせばいいかわからなくて。一応前衛と後方支援にわけたの」
「ふーん」
ケイは、顔を背けてもういいよ、と奥の実験室の方へ向かう。
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