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152.女の子はこうじゃなくちゃ
「ねえ、ケイ。アイス食べる?」
「わーい、僕、ストロベリーが好きなんだ」
ケイはメグの横をすり抜けて、他の院生のもとに向かう。
「ケイも、来年ここにおいでよ」
「いいの? 僕がここの大学院に進んじゃっても」
「だってケイの顔を見られるだけで、私たち癒されるんだもの」
ケイは、アイスクリームのカップを受け取る。甲斐甲斐しくスプーンを渡してくれる女子と、お茶を入れてくれる女子。
ウン、やっぱり女の子はこうじゃないとね。
「ケイってホント天使だよね」
研究生には女子が多い。やっぱり魔獣とかと戦いたくはないから、女子はみんな研究者や公務員を志望するのだ。
魔法師は女子が少ない。
それは知っていたけど、ケイの領域みたいに、全員が男とか、全く予想していなかった。
第一希望は火系魔法領域だったのに、魔力値で選抜から漏れるなんて思いもよらなかった。
「そうかな。僕にとってはみんなのほうが天使みたい」
途端に女の子達は喜んで笑みを作る。女の子はこうじゃなくちゃ。褒めれば喜ぶし、ケイが笑えば嬉しがる。
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