155.おせんべい

1/1
前へ
/367ページ
次へ

155.おせんべい

「――おせんべいにしてやる」  差し入れは、おせんべいに決定だ。大きな箱で立派そうに見えて、軽くて、安い。 (――あれ? だから私、教授に気に入られないのかも)  悟ったところで、いきなり階段を下りて行く教授と准教授が見えて、リディアは思わず角に隠れる――じゃなくて、足を止めてやり過ごす。
/367ページ

最初のコメントを投稿しよう!

132人が本棚に入れています
本棚に追加