203.も?

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203.も?

「も?」 「え? あ、あ。ダーリングも受けたのは聞いたと思うけれど? 聞いてない?」 「ええ。魔力測定をしたとか」  そのことに関しては、微妙な感情が渦を巻いていて、キーファもあまり考えたくないことだった。  ウィルとリディアの補習内容については、チャスが詳しく聞きたがったが、珍しくウィルは口数が少なく、「別に」としか言わなかった。  それが――気にならないと言えば嘘だ。 「勿論、実習室の使用許可とあなたの時間外授業の申請書は出すし、他の先生にも言っておく。えーともしあなたがいいなら第三者も立ち会わせるし」 「――第三者?」 「ええ。だから私が襲うとかはないから、安心して。もちろん二人きりでもよ」  魔法が使えないキーファに腫れ物を扱うように接してくる教師は多い。  リディアも気を遣うのだろう。でも彼女が言葉を選んで探しながら、一生懸命に接してくるのは嫌ではなかった。    ――けれど、この内容はなんだ?
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