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ベッドの上で、暖に抱きしめられた。
素肌が合わさるだけで、気持ちがよかった。
「暖……」
愛しさのまま名を呼ぶと、唇を啄まれる。
熱っぽい暖の顔と、晒された体に見とれた。
「暖はきれいだ」
暖が笑って、目元が緩む。それにすら見とれた。
「蒼士さんのその目が好き」
じっと瞳を覗かれる。
「好きなものの話したり、きれいなもの見てるとき、その目してる」
初めて会った時、宝石になって鑑賞されているようだと暖に言われた。
値踏みするような眼をしているのかもしれないと目を伏せようとすると、暖の甘い声が「だめ」と言って止める。
「その目で俺のこと見て。その、きらきらしてるのに無防備な目、俺大好き」
そんな目で、暖を見つめていたのかと蒼士は少し恥ずかしくなる。
「普通の、かっこいい大人なのに、そういう目してる時、たまんない。
その目で見つめられてると、俺なんかすごくぞくぞくする」
暖は蒼士の頬から首筋、胸を撫でていく。
「蒼士さん、……俺と会ってから、恋人いた?」
蒼士は首を横に振った。
「いない」
暖はほっとした表情になる。
「俺も」
蒼士は両手で暖の頬を挟んだ。
「暖の側にいて、もしかしたら同じ気持ちかもしれないなんて思ったら、
他の人に興味なんて持てない」
年下の男に率直に自分の気持ちを打ち明けると、暖はひどく嬉しそうな顔をした。
「俺も」
暖は首筋にキスを落とし、鎖骨を優しく噛んでから、突起に唇を寄せる。
舌先で舐め上げられ、甘い疼きが体を走った。
「……ぅ、ん」
「気持ちいい?」
気持ちいいが、されてばかりは嫌だった。
蒼士は暖の耳元や首筋を指先でじっくりと辿る。
「ん、……蒼士さん、触り方、やらしい」
微かに笑いの混じった声で囁かれると、背中がゾクッとした。
「蒼士さんも、起ってるね」
自分も同じ状態であることをわからせるように、暖は蒼士の底に自分の起ちあがったものを擦りつけた。
じんと痺れた腰をよじる。暖は輿を使って互いの雄を擦りつけ合う。
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