約束の3年 ─ミルクティーの物語─

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 大学を卒業して資格を取り、薬剤師として街の薬局で働き始めてからしばらくして、今の夫と知り合った。結婚、妊娠、出産とイベントが進むたびに、私はこの店に来て報告してきた。そのたびにマスターは、静かに話を聞いてくれた。  しかし、今の夫をこの店に連れてきたことはない。ママ友を連れてきたこともない。なぜ連れてこないのかと、マスターが聞くこともなかった。  子供が大きくなり、恋を知るような年になったら? また一人きりで来るようになるだろうな。  隣の席の、幸せそうな高校生カップルを見ながら、私は暖かいミルクティーを飲んだ。 <完>
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