19人が本棚に入れています
本棚に追加
千織が手伝ってくれたおかげであらかたきれいになったころ。
黒ギャルの里香が、苦笑しつつ二人に近づき声をかけた。
「お疲れ土塔、キッズに懐かれてるじゃん」
「アッハイ……」
千織以外の女子とは積極的に喋ったことのない可波は、少し構えた。
しかも里香、ブルゾンを羽織ってはいるがインナーはブラトップ1枚の腹出しルック。目のやり場に困ってしまう。
「もーすぐお昼だし、早く終わらせよー。ね!」
パンパンと、美々が可波の背中を叩く。
陽キャは人見知りという概念がない。怖くて可波は固まった。
その後も可波がなにか発言することはなく、4人は時間いっぱいまで小学生たちと森の清掃ボランティアを遂行した。
最初のコメントを投稿しよう!