こねこのこえは、ときにせつない

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 時々子猫へご飯を与えつつ、獣医が開くのを待つ。小豆の代わりに、耐熱ペットボトルにお湯を入れ、キャリーバッグにぬくぬく地帯を作る。帰り道様に、保温容器にもお湯を入れ……いざ獣医。  受付で子猫の名前も記入。多分オスなので、モフ次郎(仮)にしておく。どうせ、猫の呼び方は変わる。そう言うものだ。  名前が呼ばれ、モフ次郎(仮)を獣医に診せる。やや痩せている程度で、特に健康に問題は無いようだ。なので、子猫用ご飯も買い、それも含んだ会計を済ませた。  これで、今日から私は子猫の下僕だ。猫を獣医に連れて行き、名前を与えたことで契約は完了した。  この契約は、モフ次郎(仮)か自分の命が尽きるまで続く。それまで、末永く下僕でいよう。 ー完ー
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