1.花のような少年

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1.花のような少年

「綺麗だね……雪」 空を見上げながら差し出す手の平に、雪の花が降る。 それは手の上ですぐに消えてしまうほど儚くて…… 微笑む無邪気な笑顔に胸を締め付けられ、ふざけてお前の頭に振りかけた雪。 柔らかな栗色の髪の上に佇む粉雪。 それは少しずつ髪の上で溶けて、濡れた粒になって光る。 「雪の精みたいだな」 綺麗だよ…… 俺はただ、お前の儚げな笑顔をいつまでも見ていた。 ❅〜❅〜❅〜❅〜❅〜❅〜❅〜❅〜❅〜❅
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