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初めての……
さっきのキスで火がついたのか、返事を待たずに龍司が向きを変え凛太郎を押し倒す。上着を脱ぎ捨てると凛太郎の服も脱がせにかかる。その間、凛太郎の足には龍司の下肢が触れ、龍司も反応しているのが分かる。
暖房がきいてる部屋の中ではあるが、互いの体温が少し高いこともあり、寒さは感じなかった。きゅっと抱き合って互いの体温を直に感じあう。
「あったけぇ……」
「龍司さ……」
「俺たち3ヶ月付き合ってたのにキスもエッチもなかったもんな……」
「はい……」
「凛太郎……エッチしたことある?」
「……ない、です」
「初めてか。いいね、俺が凛太郎の初めて奪うんだ♡」
こころなしか楽しそうに呟く。
「あの……」
経験のない凛太郎はこの先どうしていいのか慌てふためく。知識は何となくあるが、緊張で上手く体が動かないと言うことがこうなって分かった。
「俺どうしたら……」
「んー、俺に任せてくれる?」
「はい……お願いします……」
「でも先にあれだ、風呂」
「お風呂?」
立ち上がった龍司がズボンの上からしりの合間を指でなぞるのを凛太郎にみせつける。
「そ、だってここ使うんだから綺麗にしないとな」
「あ……、はい……」
ドキンと心臓が跳ね上がり、龍司の動きを直視出来ず俯いて返事を返すしか出来なかった。
「すぐ準備するから、いい子に待ってろよ」
「わ、わかりました」
そう言うと龍司はすぐに浴室へと使った。凛太郎はぼんやり自分の股間を見つめながらただシャワーの流れる音を聞いていた。
* * *
龍司がシャワーを終え、すぐさま凛太郎もシャワーを浴びた。時間が開けば興ざめかと思ったが全くそんなことはなく、この後の展開を考えるだけで凛太郎の股間はどんどん硬さをましていく。
「りーん、逆上せるぞ〜」
タイミングがよく分からず出られずにいると扉の向こうからそんな声がした。
「はい、今出ます……」
そのおかげでシャワー室を後にすることが出来た。
「あの、お待たせしました……」
「なげーぞ」
「すみません……」
「あんま待たせんなよ……って、お前それ……」
服は切るべきか、下着は付けるべきか、それすらわからずとりあえずタオルを腰に巻いてきたが、そのタオルではすでに股間は隠せていない。それを見て龍司は笑った。
「あの、どうしても静まらなくて……」
「いいよ、嬉しいから。俺の事考えてそうなってんだろ?」
「……はい」
「凛太郎くんは素直でよろしい。じゃ、そのままこっちきて……」
手招きされて凛太郎は龍司の隣に座る。
「んじゃ、改めてよろしく」
「よろしくお願いします……」
何故か挨拶をし握手も交わした。そのままグイッと腕を引っ張られ体制を崩し龍司が凛太郎の上に乗り上げた。
「まずはキスから、そんで……凛太郎は胸触って……んっ」
龍司が自分の胸に凛太郎の手を導いた。平たい筋肉質な男の胸だが、乳首がツンと主張していていやらしく見える。
「硬い……」
「風呂長いから自分で弄ってたの。言わせんなよ」
「じ、自分で……」
龍司が1人でそういう事をしてる姿を想像して凛太郎の股間はピクリと反応した。
「やらしー……凛ちゃん想像して固くしてる」
「こ、これは……龍司さんのせいでっ」
「知ってる……だからいいの」
満足そうに笑みを浮かべたのち、龍司は凛太郎にキスをした。そこからからかうような会話をしたりは無くなった。一生懸命に胸へ愛撫を施すと龍司の呼吸がどんどん荒くなっていく。
「はぁ……それ……きもちい……」
指先で乳首を押し潰しながら擦るのが気持ちいいと龍司は言った。
「龍司さん……乳首、舐めたい……」
「んっ、いいよ……んぁっ……はァ……」
言われた通りに龍司は胸を凛太郎の口元へと近づける。舌先を尖らせて先端を突っつく。そのあと口に含んで甘噛みしたり舌で転がすようにすると龍司は甘く切ない吐息を洩らした。
「あ……はぁっ、ンン……」
片方は手での愛撫を続けていると龍司はビクビクと身体を震わせた。
「龍司さん……可愛い……っ、んじゅっ……」
胸に吸い付いて舐めまわしたあと唇を離すと乳首はヨダレでテラテラと艶めかしく光っている。
「凛……もっと……」
赤く色づいた胸を揺らし龍司がねだる。言われた通りに凛太郎は夢中になりながら胸に刺激を与え続けた。龍司の反応を見ているだけで凛太郎の股間は痛いくらいに張り詰めていく。それをしりに感じて龍司もどんどん身体に熱を帯びていく。
「凛……硬いの……触るね」
手を伸ばしゆっくりと凛太郎の熱を手で包む。すでに先走りが溢れているのを手に感じ優しく擦りあげる。
「うっ……」
くちゅりという音が手を動かす度に響く。気持ちがいいようで凛太郎は小さく喘いだ。
「龍司さん……気持ちいい……」
「ん、良かった……ね、次は俺が凛の舐めてあげる……」
そう言うと龍司は凛太郎から降りてそのまま下へ移動した。
「見てて……」
龍司はちゅっと軽く先端に口付け、それから先端部分をぱくりと口の中に収めた。
「はぁっ……りゅ、じさ……」
フェラチオをされるのはもちろん初めてで、龍司の口の中の熱さと絶妙な舌の動きに腰が溶けそうになる。
「んっ……りん……たろ……っン、んッ」
暗がりであまり見えないが、龍司は凛太郎のを舐めながら自身の股間もまさぐっているようだった。
「っはぁ……」
息継ぎのためか1度口からソレを出すと先端部分と唇とが銀の糸で繋がった。何ともいやらしい光景に凛太郎は唾を飲み込んだ。
「俺も……触りたい……」
「ちんこ触りたい?」
「はい、龍司さんの……もっと可愛い声聞きたいし……」
「なら、こうだな」
龍司は足の位置を凛太郎の頭の方へと移す。凛太郎の目の前にプルプルと震えている龍司のペニス。そーっと舌を伸ばして先端を舐め上げる。
「ふぁぁっ……んっ……」
胸よりも反応がよく、腰をビクビクとさせている。舌先に広がるのは何とも官能的な龍司の味だ。ずくんと股間に来るような香りに頭がクラクラしてくる。
凛太郎は口に入るだけ龍司のペニスを咥えこんだ。
「あんんんっ……り、ん……そこ……きもち、いっ……あふっ」
自分から腰を振りつつ、龍司を凛太郎への愛撫を再開する。
夢中になって龍司のソレを舐めしゃぶって、ふと目を開ける。すると龍司が自分で後孔を解し始めていた。凛太郎のを舐めしゃぶりながら自身の指を既に2本、後孔へと入れ広げるように蠢いていた。ゴクリと唾を飲み込み、恐る恐る凛太郎も龍司の臀へと手を伸ばした。
「俺も……それしたい……」
指一本をそこへ押し込むようにゆっくり埋めていく。
「ひっ」
急に増えた指に龍司は息を飲んだ。
「お前は……そんな事しなくても……っ」
「やだ、させて……。龍司さんに沢山触れたいから……」
お願いしますと請われ、断ることが出来なかった。渋々自分の指を抜いてから四つん這いの状態で腰だけ高く上げ直す。
「……ならお願い……あと一本くらい入るようになれば……入るから……」
無意識なのかフリフリと腰を振る龍司。言われるまま、ゆっくりと指を挿入して中を広げるように動かす。
「ひやぁっ……あッ、んんぁ……っ」
「龍司さんの中……熱い……」
口の中同様、いやそれ以上に龍司の内部は熱が指に絡みついてきた。
「ん、きもちい……りんの指……太くて……長くて……っ」
龍司は気持ちいいと甘く鳴いた。
暫く慣らす行為に耽る凛太郎。龍司らひたすら喘ぐしか出来なかった。
「龍司さん……可愛い……」
「お、お前……ど、童貞なんだよな……」
「そうですけど、やっぱりダメですか?」
「違うっ、上手すぎっつぅか……気持ちよすぎて……なんか悔しい」
初めてのくせにこの慣れた手つきははなんなんだ?さっきら気持ちいいところばかり刺激されて……凛太郎に翻弄され、喘がされなんか腑に落ちないと思ったのだ。
「あの、俺……本当に初めてで……き、キスっ、だって……あの時が初めてだったんです……」
「まじ……ファーストキス……俺?」
「はい……」
恥ずかしそうに言う凛太郎をみて嘘でないことは分かる。
「なら、いい。……続き、するか」
「はい」
なんとなく流れを止めてしまったようで気まずい感じもあったが、そんなのはあっという間に取り払われた。キスをして、触れ合えばすぐにまた甘い空気が流れ始める。
「龍司さんのここ……コリコリしてるとこ……気持ちいいですよね?」
止めていた指の動きを再開させてすぐ、さっきの反応が良かったところを攻め立てられる。
「ひぁっ……ん、なのわかんな……はぁんっ……」
内部の少し盛り上がった部分を指先で押し潰すと龍司はより甘い声を出した。おそらくいい所とはこの事だろう。そこを執拗に刺激して気がつけば指が三本飲み込めるまでに拡がっていた。
「も……凛……ほし……」
龍司が息も絶え絶えに涙目で見つめながら言った。
「龍司さん……」
「凛のちんこで中擦って欲しい……」
「俺も……いれたい、です」
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