12人が本棚に入れています
本棚に追加
「どうでした」
山下隊員は私の顔を覗き込む様にして訊いて来た。
私は首を横に振り、手に持ったタブレットを山下隊員に返した。
「すみません」
と言いながら須藤隊員が小走りに帰って来た。
「早かったですね…」
「当たり前だろうが、怪獣が目の前に居るんだぞ、ゆっくり飯なんて食ってられるかよ」
ゆっくり食うどころか、そんなモン後回しだろうが…。
私は苦笑しながら二人を見た。
二人は私の視線に気付いたのだろう、じっと私を見ていた。
「隊長、すみません。先に休憩戴きまして…。どうぞ、お昼行って来て下さい」
最初のコメントを投稿しよう!