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私も小説を書いている時は、とにかく完成させたいの一念しかありません。感想のことなんか頭にありません。
なのに、出来上がってアップすると欲しくなるのが感想。
初めて小説を投稿したとき、正直に言って反応は芳しくありませんでした。(多くの人が自作についてそう思うように)自信作だったので凹みました。
私は、「ココナラ」というネットサービスを見つけました。ホームページ制作やイラスト制作など、あらゆる仕事が集まっているネットのフリーマーケットです。
小説関係の仕事もたくさんあります。小説の仕事というと、執筆や添削というイメージでしょうが、目立つのは「あなたの小説の感想書きます」と掲げている方々でした。
小説の感想書きが仕事になるのか、と驚きました。出品者にはプロ作家や編集者もいますが、多くはアマチュア作家か読書を趣味とする素人さんです。
驚きつつも、一人でもいいから自分の小説を読んで欲しい、お金を出すのに抵抗がない訳じゃないが、お金で解決できるならそれに越したことはない、で、小説の感想を依頼しました。
結果は、満足いくものでした。
さすがに有料感想です。単に面白いの一言ではなく、三千字にわたって主要キャラの印象やストーリー展開についていい感じに語ってくれました。
誉めちぎる感想なんて、簡単に書けるじゃん、それで金取るなんてずるいよなあ、とお思いでしょうか?
これ、自分から積極的に読んで感動して書く感想とは違うんですよ。
依頼してくるのはど素人です。それに小説のジャンルは多岐に渡ります。苦手ジャンルの下手な長編小説を読み、なんとか美点を見出してまとまった感想文を書く……結構キツいと思います。
だって皆さん、学校の読書感想文、好きでした? あの課題図書って、一流のプロが書いた作品ですから、ど素人の小説とは訳が違います。それでも宿題のために興味ない本を読んで感想書くって、大変だったと思います。
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