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HALLOWEEN 3nd
「慶太!!次は、一也さんの所にかぼちゃとにんじん取りに行くよ」
慶太は、運転手してくれて
約束されてるモノを取りに行ってる
あ、この町の皆大抵下の名前で呼んでいる
いなか町だから親戚縁者沢山居るから
姓が同じ人結構いる
だから皆、名前呼び
聡志さんには、暗幕借りた
暗幕…なんでこんなに持ってる?
「黒白の幕もあるが持ってくか?」
そう聞かれて
流石に葬式じゃないから…って断ったが
「外国の派手なお盆って聞いたから居るかと思ったわ」
って真面目な顔してた
「柾…お前まさか不思議な説明しなかったよな?」
半笑いしながら慶太が疑惑の目を向けて来た
「ちょっと、止めて。僕じゃないと思うけど『外国のお盆』とは町会長さんに言った…なんか不安…僕が震源地になる?」
微妙に違うHALLOWEENの伝わり方でなんだかちょっと不安になる
「プッ、柾、大丈夫だよ。日本人って図太いからさ、他国の文化受け入れながらも日本に根付きやすいように進化させてるって知ってる?」
「ん?どういう事?」
「昔、中国から漢字が入ってきたが、あそこから平仮名、片仮名を作り出したりしたのが日本人。例えるなら外国から持ち帰った種を自分達の土地に蒔いて日本ならではなモノにするのが得意なんだよ。だからさ、HALLOWEENは、HALLOWEENだけどこの町のハロウィンでいいんじゃない?そう固く考えなくていいよ、なっ」
そう言って僕の頭をクシャクシャと撫でた
うん、そうだよね
僕たちのハロウィンにすればいいんだよね
さあ、週末までにやることは沢山ある
何だかとっても楽しみだ
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