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HALLOWEEN 4nd
「まきちゃーん!!聞いた?」
あっきーが興奮しながら寄ってくる
「なになになに?聞いてないよ~」
よく分からないからこんな返事をした
「あのね、仮装してハロウィンするんだって~」
「かそう?」
「うん、好きな格好してお菓子もらいに行くんだって~」
「僕は、お菓子配る方になるだろうから仮装はしなくていいんじゃない?」
「ううん、参加する人全員って言ってたよ」
「え?誰が?」
「えっとね、学校の先生全員と校長先生と町会長さんと母さんとお父さん」
…あれ?何日か前にこんなやり取りしたような
それも『お父さん』がパーティーに参加してきたよ…
「だから、まきちゃんもしようね♪」
あっきーは、ワクワクした顔で僕の顔を覗いていた
「まいったー。まさか僕も仮装するなんて…」
僕はため息をつきながら遠くを見てた
「どうした?柾」
後ろから声をかけられた
「あぁ、慶太…参加者全員仮装するんだって」
「そうらしいな」
「え、知ってた?」
「昨日…だったかな…聞いた」
「聞いたなら教えて~」
「そんなにイヤか?」
「イヤって言うか何に扮していいかわからないよ…慶太は、何にするの?」
「俺?確か大学時代にHALLOWEENした時吸血鬼したからそれがあったはずだから探してみるかなって思ってる」
「……なんか、ずっる~いって気分」
「多分、段ボールに色々入ってると思うよ、柾も見てみる?」
「えっ、いいの!?見たい!!」
ちょっとワクワクが止まらなくなってる
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