HALLOWEEN 6nd

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HALLOWEEN 6nd

HALLOWEEN お泊まり会当日 僕達は、昨日までに体育館にミニお化け屋敷 輪投げ、まと当てを作り 夜ご飯になるかぼちゃカレーを作り始めていた 「ってか、こんなでっかいお鍋凄いですね」 芋煮会するの?って位大きいが ニュースでパワーショベルカーでかき混ぜたりするような大きさじゃないけど かなり大きい 「この辺り本当に何にも無いからさ何かあるとお祭り騒ぎするの大好きなのよ」 久実ちゃんが笑いながらにんじんを切る 「昔は、ほら、冠婚葬祭でもこんな炊き出しっぽいことしてたしな。 最後にコレ出したのは……あ~昔の町長さんの葬式で出したな、あれ、いつだ?昭和の終わりだっけか?」 「いや、あれは…あ、あ、ほら、ライオンみたいな頭の毛してる人が首相してた頃さ」 「おめぇ、よく覚えてんな~」 「昔のことは、よく思い出せるんだが昨日の夜飯何食ったか忘れちまうわ」 敬老会の元お嬢さん方の話がなんだか面白くて吹き出しそうになる 「柾!!そろそろお菓子配りするから用意して!」 「はい!」 僕は、控え室になってる教室に急ぐ 「慶太!!僕のある?」 「あるよ、急がなくても大丈夫だよ」 笑顔を見せてくれる 今日僕らは、やることが沢山ある 何故ならこの町じゃ、動ける若手だから だから凝ったものよりささっと付けられるような仮装の方がいいだろうと コレにした 慶太は、耳が尖っていて 鼻先が出て口からベロが出てる茶色のオオカミ 僕は、その耳より小さいがやはり尖っている黒いネコ お互い腰に紐を結び付けシッポも付けた 慶太のオオカミのシッポ 肌触り良くてモフモフしてて一生スリスリしていたい 「気持ちイイ」 スリスリしながら言うと誰も居ないの確認して 「こっちでも気持ちよく出来るよ」 って僕に押し付けてきた なんちゅう破廉恥!! 「もう!!ここ学校!!」 喝を入れたが 「学校じゃなきゃいい?」 眉毛を下げた慶太が聞いてくる 「……ソウデスネ、ソウシテクダサイ」 僕は、甘いなって思った 「あ、柾、皆が女っけ無いからコレ着てって」 渡されたのは黒に少しピンクが入ったフワフワなスカート 「え!?真面目に言ってる?」 「大真面目だよ」 はぁ~ 町の便利屋さんは、頼まれた仕事はやりきる所存ですよ…
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