HALLOWEEN 8nd

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HALLOWEEN 8nd

「寝ちゃったね」 寝袋にくるまれた子供達を見て回る 「寝たら呑みに来ないかって良彬さん達が…」 慶太から声をかけられた 「ん~ココ学校だし、子供達見る人が酒呑むのもだし、もしも車出す事になったら運転手居ないと大変だから僕は辞めておくよ。慶太は、付き合いあるだろうし━」 「俺もここにいる」 「そ?じゃあ、コーヒーでも飲む?」 「俺がいれるよ」 僕は手持ち無沙汰になり窓の外に目をやる 空には、月を半分にしたようなお月様 「上弦の月だな」 「上弦の月?」 「ああ、弓の形に見えるからって言えばいいのかな」 「ふ~ん、慶太は物知りだね。僕は三日月と満月位しか知らないや」 「いや、知ってるよ。十五夜も知ってるだろ?」 「あ、知ってる…」 「知らず知らず生活に根付いるから意識していないだけだよ」 「慶太、今日のハロウィン楽しかったね」 横に座った慶太の肩に頭を預けた 「そうだな、色々なモノ集め回って大変な思いもしたが 皆が笑ってるのが良かったな」 「ね、皆が笑顔って最強だよね」 慶太に笑いかけた 「……お前の笑顔が最強だよ」 目を細めて頭をグリグリされ 胸元に引き寄せられた 恥ずかしい… 恥ずかしすぎてちょっとおちゃらけてしまった 「トリック・オア・トリート!!おかしくれないとイタズラしちゃうぞ」 そう言いながら慶太の膝の上に乗った 「柾からイタズラされたいからお菓子あげたくないな」 意地悪な笑みが見えた 「えっ!?あっ……」 「くっ、柾、何その顔…学校じゃダメなんだろ? 帰ったらたっぷりイタズラしてもらうぞ、いいな」 そう言って何かを口に入れて 僕の口へと重なって来た 僕の口には、甘い甘いチョコレートが流れこんで来た 僕は、その甘いチョコレートが欲しくて 慶太の舌を吸うようにペロペロ舐めた 「柾…いたずらっ子だな」 欲望が噴き出すような目をしながら僕を見つめて来る 「ご、ごめん…僕らのHALLOWEEN は、帰ってからだよ」 今度は軽くキスをして終わらせる これが僕らのHALLOWEENにこれからなるのかな そう思いながらハロウィンパーティーの夜はふけて行く 闇夜に紛れて死者がさ迷う そんな夜 来世も、さ来世も一緒に居たい貴方(ひと)と これからも一緒にHALLOWEENを楽しみたい ━HAPPY HALLOWEEN━ 後書き HAPPY HALLOWEEN こんにちは みおです いかがでした? 柾くんの町のハロウィン 本当は、もっとじっくり書きたかったのですが 私、ハロウィンがもっと先だと勘違いしてて 一昨日書き出してから 「あ"?」ってなりました まあ、ただイチャイチャさせたいだけのHALLOWEENになりました
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