聖なる日 ①

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聖なる日 ①

「おーい、そろそろ行くぞー」 慶太が車の側から声をかける 「りょーかい!あっきー、久実ちゃん行ける?」 家の中に声をかけた 「まきちゃん、まってー。おしっこしてくる!」 廊下をバタバタ走る音が聴こえる 「久実ちゃん、忘れ物」 靴を履いてる玄関先で 良彬さんが久実ちゃんにキスをした 「ばっ!」 「ばっ?」 「バカじゃないの!?」 久実ちゃん顔を真っ赤にしてる 「まきちゃ~ん、お待たせ~…ん?どしたの?」 あっきーが変な空気感じ取ったらしい 「亜紀人!!いいから!!行くよ!!」 早々車に乗り込む久実ちゃん 「あっきー、大丈夫だから。良彬さんがちょっかい…」 言い終わる前に 「あっ、わかっちゃった!ちゅーしたんじゃない!?」 オレわかって凄いでしょって顔を向けて来た 「さ、乗って」 苦笑いしながらあっきーに声をかける 「慶太、悪いがよろしくな」 良彬さんが運転手の慶太に声をかけた 「はい、安全第一で行きますよ」 そう言ってサムズアップする 「おとーさんは、夜来るの?」 「ああ、仕事終わり次第向かうよ」 今日は、クリスマス近い休日 あっきーの学校は、学習発表会の振り替えで なんと!四連休 久実ちゃんが都心のクリスマスイルミネーションが見たい!! って言う希望と あっきーの無茶苦茶高い場所から下を見て見たいと言う希望を聞き 都内に一泊旅行を決めた が、良彬さん午前中にどうしてもはずせない仕事が入りどうしよう… ってなっていた そうしたら、この前「かんの家」さんから 追加注文頂いたから 郵送しないで持ち込みにして あっきー達送ろうか?って話になった 「亜紀人!!久実ちゃんから離れるなよ。本当は、嫌だけど手を繋いで歩けよ」 良彬さんがあっきーのおでこを小突いた 「大丈夫だよ、迷子になんかならないよ」 鼻息荒い 「ほら、シートベルトして」 カチッて僕にも聞こえた 「ん、よし、じゃ、慶太悪いな」 「はい、じゃあ」 「おとーさん、早く来てね」 こうして僕らは、都心に出発した
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