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聖なる日 ②
都内に向かう車は、順調に進む
トイレ休憩してゆっくりゆっくり
安全運転で向かう
どんどん山は見えなくなり
田んぼや畑が多くなる
また暫く行くと平屋の民家が多くなる
またその先に行くと二階建ての民家
マンションが多くなったなって思ったら
ビルが見えてきた
いくつも、いくつも並ぶビル
「おかーさん、あのビルの窓ガラス割れないの?
あの窓ガラス掃除出来ないね」
うん、子供らしい疑問だよね
「あ、あれは外側にゴンドラを吊るして掃除するんだよ」
久実ちゃんが教えたら
「え!?オレ都会に住めないや…掃除大変だね」
真顔であっきーが言う
「あ、あっきー…高いビルには専門で掃除する人お願いするんだよ」
「えー!本当に!?じゃあ、オレも住める!!」
うん、やっぱりまだあっきー子供だなって思った
そろそろ電車の発着の中心地、東京駅に着く
あっきーは、右手に見えるお堀が目に入り
「まきちゃん!!城!!お城がある!?日本にも城がある!?」
って興奮してる
「久実ちゃん、本当に東京駅でいいの?」
聞いてみる
「うん、JRにも地下鉄にも乗りやすいし亜紀人に地図の見方も教えたいし」
そう言い終わる頃に正面に
煉瓦で出来た東京駅が見えて来た
「この辺りかな…」
カチカチとハザードを付けて久実ちゃんと亜紀人を降ろす
「慶太君、柾君、ありがとう」
「久実ちゃん、困った事があったら連絡してね」
「ありがとう」
「亜紀人!!キョロキョロして迷子になるなよ」
慶太が意地悪く声をかける
「大丈夫だよー!!」
ほっぺたを膨らまして勝手に怒ってる
「じゃあ、気をつけてね」
僕たちは、江ノ島に向かう
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