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聖なる日 ⑪
僕たちは、楽しくお昼を食べ終えて
あっきー達と別れた
「慶太、これからどうする?僕たちも東京観光する?」
聞いてみた
「ん~い~や、亜紀人の事あったから疲れたよ。うちに帰ろ?」
「うん、そうだね」
僕たちは、都内を足早に立ち去る
「なんか都内って疲れるね」
「そうだな…」
「ね、ね、あっきーが作ったリース」
そう言われた時、俺は跳ね上がる位驚いた
もしかして何か思い出したか?
もしかして彼を見かけたか?
とぼけながら発した
「どうした?」が怪しまれないか気にした
「あ、あのリースさ、林業組合に協力要請が来たやつじゃない?」
秋になる頃にフラワー協会から
森や林の伐採の時に蔦があったら丸めてくれないかと
打診が来ていた
何をするのか聞いてみたら
クリスマスの頃に各地でフラワー協会主催で
リース作りのイベントをしたい
って話をされていた
「そうかもな、うちからも結構な数出したからな」
「良彬さん丸めるのが町の消防団のホースみたいな巻き方最初してたよね」
「そうだな」
「リースの蔦って綺麗に巻いてるのもいいけど
不規則に巻いてあるのが味があるよね、手作り感満載で」
そんな事言いながら俺に笑いかけてきた
ああ、何だか色々考えてしまったが杞憂に終わるな…
そう思える笑顔を見た気がした
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お久しぶりです
みおです
いつもありがとうございます
大変お待たせして申し訳ありません
つい読み専になってました😅
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