聖なる日 ⑫

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聖なる日 ⑫

僕の勘違いでなければ あっきーが迷子になった頃から 慶太の様子がちょっと変わった気がするような… けど「何で」 そして「どう」 変わったかが全くわからない 僕…何もしてないよね? 思い返しても心当たりが無い 「どうした?お腹痛いか?」 運転しながらも僕の様子を見ている慶太 多分…いや、きっと「僕」の事でおかしいんじゃない そう言い聞かせ慶太を見た 「ん?ヤバい?次のパーキングまで我慢出来るか?」 アクセルを踏む 本当にこの(慶太)は、僕ファースト この人に心変りされないよう この人に呆れられないように 生きて行かないとね 何度も誓うよ 「慶太…」 真剣な顔で見つめた 「ダメか?漏れるか?」 焦りながら返事をされる 「ちがう…」 「ん?」 「愛してる、慶太」 おもいっきり笑顔で伝えた 「え?え?何言ってるの?お腹は?」 何か動揺してる 「お腹もトイレも平気だよ? 慶太の横顔に見惚れていただけ~」 笑いながら見つめた 「柾…お前悪い子だな。パーキング寄る!!」 さっき以上にスピードが出た …パーキング着いたら何されちゃうの?僕 ほんのちょっと、ほんのちょっとだけ期待しちゃう 僕がいる
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