ホワイトムスクの桜日和

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「よろしければ、お花見、参加されませんか」 と上杉さんは気を使ってくれたのかもしれない。 もしかすると、「行かない」と断る事を知ってて誘ってくれたのかもしれない。 私は一人が良い。こうやって静かな部屋で、一人原稿を書く時間も嫌いではない。 元々、サラリーマンが向いていない性格である事もあり、こうやって一人で仕事をする事は最高の環境なのかもしれない。 先日、椎名崙土先生から突然電話をもらった。 「サウナに行かないか」 との誘い。 どうやら先生は今、サウナにハマっているらしく、その良さをどうしても人に伝えたいらしい。 私はサウナというモノがどうしても苦手で、身体を汗が伝う不快感がどうにも耐え難い。
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