39人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな私をまじまじと見て、安礼 具楽さんは、
「小柄だね~
小顔だね~。
色白だね~。
大きい目のつり目だね~。
猫みたいだね~。
華奢だね~」
とか言っている。
なに?
この馴れ馴れしい人。
私を見定めるようなやらしい目付き!
なんか急に不快になってきた。
うわっ!悪寒もしてきた!
「えっと、なんなんですか?
……めちゃ不快なんですけど。
ムカつくんですけど」
そう言うと、
「おっ!
ちゃんと不快でムカつくと言えるところもいいね!」
とか言っている。
「まぁ、なんて言うか、唐突だけどそう言うことで」
そう言って、男の横でヘラヘラと笑うナルを見て思った。
こいつマジめんどい。
もう友達やめようかなって。
ひとまず、この状況を打開するために必要なことは、私の事を『この女、めんどくさっ!しかも性格悪っ!』ってこの人らに思わせて、私を嫌わせる事が最善だと思ったんだよね。
最初のコメントを投稿しよう!