登場人物

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 そんな私をまじまじと見て、安礼 具楽(アレイ グラ)さんは、 「小柄だね~ 小顔だね~。 色白だね~。 大きい目のつり目だね~。 猫みたいだね~。 華奢(きゃしゃ)だね~」  とか言っている。 なに? この馴れ馴れしい人。 私を見定めるようなやらしい目付き! なんか急に不快になってきた。 うわっ!悪寒もしてきた! 「えっと、なんなんですか? ……めちゃ不快なんですけど。 ムカつくんですけど」  そう言うと、 「おっ! ちゃんと不快でムカつくと言えるところもいいね!」  とか言っている。 「まぁ、なんて言うか、唐突だけどそう言うことで」  そう言って、男の横でヘラヘラと笑うナルを見て思った。 こいつマジめんどい。 もう友達やめようかなって。  ひとまず、この状況を打開するために必要なことは、私の事を『この女、めんどくさっ!しかも性格悪っ!』ってこの人らに思わせて、私を嫌わせる事が最善だと思ったんだよね。
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